斉藤ひとりさんの、仲良しの話
斉藤ひとりさんの、仲良しの話です
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え~、私はすごい恥ずかしがり屋なんです。
だから、写真撮られてみんなに顔を知れると、どっか遊びに行ってるときに「ひとりさん」って言われるとドキッとしちゃうんです。
子どもの時から、先生に呼ばれたときは怒られるとき。
だから、呼ばれると何か怒られるときじゃないかって反応があって。
今、恵美子さん、歌、歌ってくれてほんとに上手だったんだけど。
だったんだけどって言い方、おかしいけど(笑)
ほんとに、昔も上手で、何十年も前の話だけど、赤坂に飲みに行ったの。
その頃は、ピアノ弾いてくれる人がいて、クラブ歌手がいて歌を歌ってたの。
で、そのなかで「お客さんのなかで歌う人」って言ったとき、恵美子さんが私歌うって。
「お前やめろ、恥かくから」(笑)
そしたらね、「殿、私うまいんだよ」「そう、じゃ、やってごらん」って。
歌ったらね、ほんと上手だったの。
それで、歌手ンなりたくて出てきたんだって。
指圧学校で知り合ったんだけど、何か東京へ出るときに、親に学校へ行くって言わないと出してくれないんだよね。
その頃『あなたをスターに』っていう番組があって、そこで恵美子さん優勝して、ただ中学校で「高校出てから、出て行きなさい」って言われたんだけど親は出したくないから。
日本人には珍しい黒人並の音量があるんだって。
でも、その時ね、私ね、人相見だから、俺の言うこと聞いて事業家になったらね、北海道で一番のお金持ちになれるよつったらね、恵美子さん、すっと私の言うこと信じてね(笑)
「それなら私、事業家になる」
恵美子さんと会った回数と、喧嘩した回数は同じ数です(笑)
え~、それもすごい喧嘩です(笑)
ものすごい喧嘩なんですけど、次の日に必ず「昨日のコミュニケーションよかったね」ってんで(笑)
この人は、コミュニケーションだと思ってるんだ(笑)
うちの会社ほんと面白いです。
私、仕事大好きですから、車乗ってちょっと恵美子さんと話してると気がつくと、6時間、7時間運転してるんです。
だから、青森まで行っちゃったとか。盛岡なんて近いんです。
もう、それぐらい仕事の話してて、もう仕事が大好きなんです。
で、うちのお弟子さん集めて「社長会議するよ」って言うと、非常に面白い社長会議です。
はなゑさんは、始まると同時に飲み出します(笑)
もうね、真由美さんもです。
純ちゃんはね、どこか電話したいらしくて、そわそわ(笑)
ほぼ社長会議になってないんです。
え~、寝ちゃう人もいます。
でも、私、起こしたことないんです。
起こしちゃだめだよ。
何でかっていうと、寝たいような奴の意見ってろくな事ない(笑)
でも、共通して言えることがひとつあります。
それは、なかよしなんです。
最近、仲良くなった寺田社長が私たちを見てると、ひとりさんの食べるものをみんながとって食べちゃったり、話ししてると聞いてないで寝てる人がいたり。
で、こんな師弟関係があるんですかね?っていうから。
師弟関係だと思ったことがないんです。
仲間なんです。
友達なんです。
で、本出すようになってから、お師匠さんとかって言われるようになったけど。
私、友達なんです。
一回あの、税務署の方でほんとに偉いところが、うちに査察来て、ホントにうちのこと調べ上げたとき、1円の脱税もしてないってことがわかったとき、それまで、うちの会社に対して言ったことが、調べて調べて調べ上げた結果、その税務署の一番偉い方が、何て言ったかっていうと
「あんた達は会社じゃない。仲良しクラブだ。会社としての体制ができてない」んだ(笑)
今から、不思議なこといいます。
私は神主だったことがあります。
お坊さんだったこともあります。
武将だったこともあります。
その時に、一緒に居た仲間がいます。
全国にいるんです。
それが、今燦燦と、集まって来てくれています。
いつも、私がお弟子さんに言うのは
「来世もまた会おう」
あの世に行ったときに、どこに生まれるかわかんないの。
インドなの、チベットなの、どこに生まれるかわかんないけど、必ずみんなが言うのは
「絶対、自分のこと探してね。また、みんなで会おうよ。そして、また楽しく生きよう」
ひとりさん、今、ツイてるって言ってるけど、ツイてるって言っただけで幸せになるのは大間違いだとか、いろんなこと言うんです。
何んて言っても、構わないよ。
だけど、ほんとに困っている人がいるんだよ。
精神的に悩んでいる人がいるんだよ。
仏教だっていちばん最初はね、貴族しか入れなかったんだよ。
で、貴族っつうのは、知識もあって、金もあって、暇もあるんだよ。
そんな奴の悩みが何なんだよ。
ほんとに悩んでいる奴は……
親鸞上人はね、「南無阿弥陀仏だけ唱えれば成仏できる」って言ったんだよ。
その時も、みんなに非難されたんだよ。
南無阿弥陀仏だけね、言ってて、人ねは成仏なんかできない、って。
周りから言われたんだよ。
だけど、庶民は字が読めないんだよ。
あのお経が理解できないんだよ。
できない人間を、見捨てて行くんですか?っつったとき、そうじゃない。
あの人すごいのは、坊さんで初めて結婚したんだよ。
みんなから非難されたけど、結婚して成仏できないなら、ほとんどの人成仏できないんだよ。
ついてないとか、愚痴、泣きごとばっかりなんだよ。
その間に、ついてる口ぐせにしているときは、他のこと言わないんだよ。
南無阿弥陀仏って唱えている人間は、人のもの捕ろうとしないんだよ。
人をいじわるしようと思わないんだよ。
それまでは、足の引っ張り合いだったんだよ。
どんなちっちゃな言葉からでもいいから、始めればいいんだよ。
自分の言葉から出せばいいんだよ。
お釈迦さまがね、托鉢に行くとき貧しい人から、恵んでもらいな。
貧しい人って、人を妬むこと、自分がもらうことしか考えないんだよ。
だけど、その中から自分の食べ口から、ひとさじでも人にくれるようになった時、人生は変わるんだよ。
俺のこと、いくら非難してもいいよ。
何してもいいよ。
だけど、ほんとに困っている人って「ツイてる」すら言えないんだよ。
ツイてるって言ってごらんって、そんな簡単なことで幸せになれないって言うけど、試しに誰かにやってみな。
ついてるってあんた10回1日ゆってごらんって言ってみな、やらないから。
それを、やってもらうための努力って大変なんだよ。
わかるかい?
うちのお弟子さんたちだって、仕事なんかしたことないんだよ。
その人たちが、仕事をするようになるって大変なんだよ。
今、一生懸命、人を幸せに、奔走してるんだよ。
初めの一歩は「ついてる」とか「愛してます」とか、だんだん言えるようになって、日常しゃべってると、ふっと言葉に出るんだよ。
これが大切だと私は思ってるの。
小さいことでも少しずつ、少しずつやってけばいいの。
俺は、お師匠さんらしくないお師匠さんかもしれない。
だけど、こういうお師匠さんが好きだって、ついてきてくれる人もいるんだよな。
だから、立派な人っている。
俺も頭が下がる人って山ほどいる。
でも、ここの人たちは俺が好きなんだよ。
私もみんなが大好きです。
ほんとに好きです。
来世も、再来世も、みんなとまた会いたいです。
そして、この世の中ってホントはつまらないんです。
だけど、このつまらない人生だって、幸せの種はあるんです。
ちっちゃい種見っけたらね、育てるんです。
大信田ちゃんの話聞いたとき「この種、育てられる」そしたら本になったんです。
そして、こうやってパーティー開いたんです。
だんだん、こうやって手をかけてると花が咲くんです。
夢がある人は、夢を持てばいいんだよ。
目的がある人は目的に向かえばいいんだよ。
でも、8割がたは夢なんてないんです。
ホントだよ。
で、夢がない人はどうやったらいいんですか?って。
夢がないからなら、好きなことができるんだよ。
俺の言ってることは正しいんですか?
正しいもクソもないんだよ。
どうやって幸せになるかなんだよ。
夢がないだけで人生終わりにしちゃうわけにはいかないんだよ。
うちのお袋が言ってくれたのは、「お前、学校の勉強が全部向かないっていうことは社会に向いてんだよ」
会った人、会った人に夢を与えれるか。
そして、その人の背負っているものを、少しでも肩の荷を降ろさせてあげられるか。
「ついてる」から始めて、よちよち歩きの人に「そんなの、無駄だ」とか言わないでください。
その人、必死なんです。
「ゆるします」が言えない人は、言えないような人生を歩んできたんです。
その人がやっと言った一言は、大変な一言なんですん。
みんな、今よりましになろうとしてるんです。
それを、辛い人ほど完璧になろうとするんです。
出来ないんです、これは。
今より、ちょっとだけましになればいいんです。
足し算もできない人に、方程式教えたってできないんです。
人は神が与えてくれた場所から、少しずつ少しずつ歩いてけばいいんです。
そして、幸せの種を見つけたら育てるんです。
そしたら、みんなで楽しくね。
大信田ちゃんもこれからずっとパーティー続くんです。
東京に来れない人もいます。
青森で待ってる人もいます。
これから、各県担当している人が小さいながらも、自分の体験を発表し、それをまた祝い、またこのバトンを次につないで……
素晴らしい人いっぱいいます。
私、人相観だからわかるけど、この中に本を書ける人何人もいます。
うちの女性たちで、結婚したがっている人いません(笑)
いや結婚したいより結婚式を挙げたい人が多いらしいの。
いや、そうらしいのね、聞くと。
あれが、一生一回のおしゃれらしいの。
でも、うちの会社は結婚式ぐらいの派手な格好、年に何回もしてるの。
これからもできるだけちっちゃい種見つけたら、大きく育てて幸せの花咲かせます。
ひとつ咲いてひとつ咲いて、そしたら、またみんなで遊びにきてください。
そして、この花を分かち合って、持って帰ってください。
そして、幸せの輪をどんどん広げてください。
どうもありがとうございます。
『ほめ道』より
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