斉藤ひとりさんの素直に生きる話
今回は、斉藤ひとりさんの素直に生きる話です
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みんなは、いま自分の心の中を見直してみたときに、何か「ガマンしていること」ってあるのかな?
もしあったらね……、そのガマンって、できるだけ早くやめた方がいいよ。
なぜなら、心の中で、何かをおさえているってことは、同時に「成功のエネルギー」もおさえていることになるんです。
自分の中に沸いてくる「成功のエネルギー」っていうのはね、実は「欲望」と深く結びついているんです。
「もっとお金がほしい!」「もっとモテたい!」「セックスしたい!」「あのブランドの新作バッグがどうしてもほしい!」……そういうふうに、いろんな「欲望」をガマンできない人は、なんとしてもそれを手にいれようとするの。
「オレは絶対、あれを手にいれるぞ!」って強く強く思ったときに……、自分の中から膨大な「成功のエネルギー」が沸いてくるんです。
「成功のエネルギー」っていうのはね、車で言うとガソリンみたいなもの。ガソリンをいれるから、車がブンブン走れるように、「成功のエネルギー」が沸いてくるから、いろいろ行動したり、あれこれ工夫したり、ちょっとやそっとのことであきらめない「ねばり強さ」が生まれるんです。
実はね……、成功者になる人の特徴は、自分の「欲望」に対して「ガマンができない人」。欲しいものがあると、それをなんとしてでも手にいれようとするから、「成功のエネルギー」が次から次へと沸いてくるんです。
言ってみれば、心にガマンを貯めないで、スカッと生きている人が、「大きな成功」をつかみやすいんだよね。
それからね、「ガマン」っていうのは、「欲しいもの」をガマンすることだけじゃないんです。
上司に言いたいことがあるのに、言わないでガマンしている人。パートナーに言いたいことがあるのに、言えないでガマンしている人。ホントにしたいことがあるのに、それを周りの人に言えないでいる人。
そういうふうに「言いたいことをガマンしている人」も、「成功のエネルギー」が使えなくなってしまいます。
なぜなら、「言いたいこと」をおさえていると、あなたのエネルギーの大半を「言いたい思いをおさえること」に使ってしまうんです。
だから、「仕事」では、ほんのちょっとしかエネルギーが出なレんだよな。
ステキな魅力があったり、すごい才能を持っていたり、すごく「いい人」なのに……、いまいち成功できない人(売り上げが上がらない人)っているよね。
そういう人は「自分の欲望」をおさえていたり、「言いたいことをガマンすること」で、自分のエネルギーを消耗しちゃっているんだよ。
ガマンにガマンを重ねていると……、その人の心って、だんだんひねくれてくるよね。
例えば、「もっとお金がほしい!」っていう欲望をグっとおさえていると、だんだん、「お金なんて余分にあってもしょうがないじゃないか……」とか、「食べていけるだけでいいじゃないか……」とか、「お金なんてあっても、ろくなことにならない……」とか、そういう「うがった思い」に変わっちゃうんだよね。
これって、イソップ物語の「キツネとぶどうの話」とよく似た現象なんです。
キツネは美味しそうに熟した「ぶどう」を見つけて、一生懸命、それをとろうとしたんだよね。
でも、どうしても手が届かないとわかると、「ふん、どうせ、あれはすっぱいぶどうだよ!」と自分に思い込ませて、ぶどうの木から離れていったんだよね。
「もっとお金がほしい!」とホントは思っているのに、その気持ちをグッとおさえていると、だんだん「お金持ってるヤツなんて、ろくなもんじゃない」って言うようになっちゃうの。それって、ぶどうがとれないキツネと一緒だよ。自分が「お金持ち」になれないことへの「負け惜しみ」なんだよな。
この「負け惜しみ人生」をやめるには……、もっと自分の「欲望」や、自分の「思い」に正直になること。
まずは、自分がガマンしていることをひとつやめて、自分が本当にしたいことをひとつやってみてごらん。
それを毎日繰り返していけば、あなたの心はどんどん晴れていくから。
心がスカッとしてくるんだよ。
そうなったとき、あなたの中から、あふれるような「成功のエネルギー」がわいてくるんです。
みんな、自分の心にそって、スカッと生きようね。
今回の話は以上です。ありがとうございました。
ひとり。
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