銀座まるかん名誉師範が選ぶ『斉藤一人さんの言葉』

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「人間は面白いんだ」っていう話

   

一人さんのおもしろいお話です

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「人間は面白いんだ」っていう話をします。

人間っていうのを観察する。
まぁ、よく言うんだけど、
この前…この前ってだいぶ前になんだけど、香港行ったりシンガポール行った時に
街中にずっと座ってる人がいて、1日座ってる人ってインドにも居るらしいんだけど。
そういう人ってなにしてるかって言うと、
ずーっとだいたい、人間を見てるの。
「人間っていうのは本当に面白いから、人間を見てると面白いんだ。」
っていう話をして。

で、人間を見てるとなんで面白いんですか?っていうことなんだけど、
例えばこの前、面白い話があって。
昔から言ってる床屋さんがあって、そこに行ったら
うちのお客さん女性なんだけど、砂町の方から…
あ、新小岩に住んでた人が砂町に引っ越したらしいんだけどね。
砂町に引っ越して、その床屋さんがツイてる神社の話をしたらしいんですよ。
そしたらその人が、砂町のツイてる神社行ったのよ。って。
ああそうなんだ、って。
そしたら、女性客がいっぱい来てて混んでて入れなかったの。って。
だから、帰ってきたんだって。

コレどういうことですか?てことはツイてる神社には行ってないんですよね?って。
要は、入り口のところまでしか行ってないんだよね?って。
それで帰ってきたんだよね?
で、これ、話聞くとなんだか意味分かんないでしょ?

ところが、ここが人の世の面白さなの。

例えば、「私行かなかったのよ」とも言えるんだよね。
でも「行ったのよ」とも言えるんだよね。
だって、お店の前まで行ったんだから「行った」とも言えるけど
入らなかったんだから「行ってない」とも言えるんだよね。
でもその人は、「行ったのよ」っていう言葉を使ったの。
とすると、どっちでもいけるのに「行ったのよ」という言葉を使った時っていうのは、
自然の中で、行ったと言ったほうが得だから行ったと言ってるの。
ね?

そうすると、「ああ、ツイてる神社って多少認知されてきたんだ」って。
ツイてる神社ってほんとにこう、最初はジョークで作った神社なんだけど、
最初のうちはあそこに入ると生きて出られないとか色んなこと言う人がいて、
そういうとこは、極端に言うと、1回か2回しか行ったことない人、
行ったことある人でも
「あー、無いよ。間違えて入ったけど、あたし入ってないもん」
とかって言うかも分かんないんだよ?

人間て、学校時代に同級生とか居るじゃない?
同級生がもし出世しちゃって
「アイツ俺の友達なんだよ」
とかって言ったりするんだよね。
だけど、知り合いだったり中学校時代友達だったにもかかわらず、
「え?知らないよ」
とかって言う人もいるんだよね。
これは、知らないって言ったほうが「得」だからなの。

だからもし総理大臣かなんかになっちゃえば、
一言とか二言しか口聞いたこと無くても
「友達だ」って言ってくれるかもわからない。
だけど、これが殺人犯かなんかだったとすると、
「友達だ」とは言わないよね?って。

同じぐらいの付き合いだったとしても、
「いや俺アイツとは付き合いねぇから」とか「よく知らないんだよ」
とかいうことになるよね。

で、「ああ自分のコレも社会的認知を受けてきたなあ」とかっていうのを
それが自然の声で聞こえる。
要するに、そういう噂話とかで判断して、
すべての現状を当てるという占いの方法があるの。

で、今それの話をしてるんだけど、本当にそれ自体は面白いの。

「人ってこういう習性があるんだ」
「こういうことをするようになってるんだ」って。
そういうのを見てると、いろんな事がわかってくる。

CD『天の声を聞く・世間の声を聞く』
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